
初 - ubu - project
染むる前もまた美しき

About
染むる前もまた美しき。
紺屋 纏祝堂 の【白.生成り.無垢.透明】をテーマにした小さなプロジェクトです。
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纏祝堂の衣は、布選びに始まり、デザイン、パターン、裁断、縫製、染色と、全てひとりで行っています。
既製品を染めない、その大きな理由のひとつが、布LOVEです。布が大好き。
せっかく染めるなら、自身で選んだ布を染めたい。
旅先でもそこかしこでも、布の氣配を感じると、するりするりと引き寄せられ、
氣に入った布たちを仕入れてきました。
そんなこんなで集まった愛すべき白布たちは、どれも質が良く味わい深いものばかり。
それで仕立てたものを藍で染める時が、なんと言っても至福なのですが、でもそれとは裏腹に、
このままでも素敵なのにと思う瞬間が今まで多々ありました。
さて。
あくまで私は藍染め屋。
故に、染めることならいつでもできる。
ならば、、、
そのまま手放し、白を愉しんでもらって、もし染めたくなった時がきたら染めてもらうという、
選択も含めた真逆なアプローチの作品があってもいいのではないか。
と考えるようになりました。
でもさすがに、白衣をたくさん制作することは出来ません。少量だとちょっと寂しい。
だけど、何かイメージを具現化する術を見つけたい。
そんな想いを沸々と静かに温めているうちに、『初-ubu-project』という発想に辿り着きました。
プロジェクトとしてまず最初に目指すのは、【白.生成り.無垢.透明】のような
初な素材で制作している作家さんに参加して頂く『白の展示会』。
基本は、後に染色可能なものを中心としたいですが、白い植物や白いお食事など、
遊び心も組み込んでいけたらいいなと考えてます。
「初」: 会意文字。
衣+刀で、布を断ち〝赤ちゃんの産着=初めての衣〟を作る意味のため「はじめて」を表すところとなり、〝生まれたて〟の意味を持つ。