About Me
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若林 和美
Kazumi Wakabayashi
2014
【Hand Craft Loi】としてふんどしの製作販売を開始
肌着ゆえに、より良き素材で作りたいという想いから、草木染めを始める。
2017
日本藍染文化協会認定 「天然灰汁発酵建て技術保持者」矢野藍秀 (やの らんしゅう) 氏に師事
生粋の職人である師の伝統の知恵と技を目の当たりにし、深い感銘を受け、同時にそうして守られてきた本藍染めの奥深さと美しさに心を奪われる。
2018
本藍・草木で染めた衣作りを開始
札幌もみの木so 展示販売会『愉衣の市 #1』
札幌もみの木so 展示販売会『愉衣の市 #2』
2019
【Hand Craft Loi】から【紺屋 纏祝堂】に屋号を改名
ICOM ( 国際博物館会議 )京都大会のプログラム【ミュージアムフェア】に参加
2020
大丸札幌『紺屋 纏祝堂の藍染と生活展』
札幌 TEMPORARY SPACE 個展『上空ノ水面』
2021
大丸札幌『紺屋 纏祝堂の藍染と生活展』
大丸京都『北海道クリエイター』
札幌 TEMPORARY SPACE 個展『星屑の行方』
2022
大丸札幌『紺屋 纏祝堂の藍染と生活展』
長沼ポエティカ 『響き合う感覚空間 part 18』
阪神梅田『北海道クリエイターズ フェス by HOCLIP』
札幌 TEMPORARY SPACE 個展『星屑の行方』
植物が生み出す、優しく美しい色は天然ならではです。
その中でも藍は独特なプロセスを経て染色され、何色もの色が奥底に混在する、複雑で立体的な深い深い色を表現出来、経年による色 味も愉しめる稀有な存在です。
江戸時代に最盛期を迎え、ジャパンブルーと世界に名を馳せた本藍染めも、その原料確保や染色のための管理の難しさや、何より化学染料の台頭により氣軽に染色したり、身近で手にすることが困難な時代になりました。
守りたい日本の色。
古めかしさを払拭し、幅広い世代にその美しさを再び感じてもらえるキッカケになりたい。自然の恵みを、植物の持つ力を、日常で纏う歓びを分かち合いたい。
また、藍は付着染料のため染色後は生地がわずかに厚みを増し、まるで息を吹き返したかのようにパリッと若返ります。着古した衣に施せばまた少し寿命が延びることが期待出来きるため、古の技術がこれからのエシカル時代に活きてくると感じています。
- 染色について -
現代の名工の藍師の家、徳島の佐藤阿波藍製作所で栽培・製造した阿波藍の蒅(すくも)を使用しています。
また、江戸時代から伝わる伝統的技法である、天然灰汁発酵建てという、天然素材のみを材料とする技法を、その技術保持者である染師、矢野藍秀氏に師事。
それらを用い、藍の持つ生粋の美しい色を最大限に引き出し、丁寧に染色しております。
そうして手抜かりなく染めた奥深い藍色を、実際に目にして頂き、少しでも身近な存在となれたら幸いです。
- 衣について -
なるべくカラダと地球に負担の少ない布を選んでいます。
毎日着たくなる洗練された衣。
染め直しては次世代まで繋がる衣。
見えないところまで氣の届いた衣。
それを目指して、布選びから縫製、染色とひとつひとつ丹精込めて作っています。
- 纏祝堂(まといほぎどう)の由来 -
「寿」の語源である「言祝く(コトホク)」∴ 祝く(ホク)は祝福を意味し、特に祈って幸福を招くとうニュアンスを強く持っていて、その頭に言(コト)を置くことで、言葉によって幸福を招き入れ言葉によって現実を操るという、日本古代の言霊思想が反映された言葉と云われております。そこにあやかった造語です。
植物のエネルギーをたっぷり吸い込んだ衣を人や家が「纏う」ことで八百万に祝福され、纏ったものたちが幸福になれるようにと願いを込めて名付けました。