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藍染めとはなにぞや
其の三

『藍建てについて②』

 『藍建て』の流れを大まかですが書きたいと思います。

『灰汁取り』
 先ずは藍建てに使う灰汁を取るところから始まります。この灰汁は藍建ての時とその後の藍の管理に使います。

 高濃度のアルカリ液を取るため、灰になってからあまり月日が経っていない新鮮な木灰を必要量に見合った容器に入れ熱湯を適量注ぎよく攪拌(かくはん)します。

 攪拌約24時間後、その上澄みを保管容器に移し、残った木灰にまた熱湯を注ぐことを繰り返し、1週間程かけて1番灰汁から5-7番灰汁まで取っていきます。その期間、灰汁の上澄みを舐めアルカリ濃度を確認します。濃度の高い1番灰汁は舌がビリリとし強い苦味があります。もちろん器械等を使っても問題ありません。

 残った木灰は焼き物の釉に使えるそうです。

 この作業が終わって、甕を数日前から温めて、いよいよ『藍建て』開始です。

 私は藍建てを師匠からの習わしに従って、大安吉日の午前中に始めます。(年の瀬などは年をまたいで作業しないですむ日程で。)また、作業中で使う日本酒は藍甕がある部屋に祀ってある『藍染明王(あいぜんみょうおう)』に供えたものを使います。

 染師の全てがしていることではないと思いますが、個人的に神聖な氣持ちになるのでこの習わしはとても好きで、大切に考えています。

 

 

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